幻蔵作 宇宙の旅1
君には朋がいるかい?
太郎は銀河系のはるか彼方の任務を終えて、AIのナビゲーターと共に地球に向かっていた。
困難な任務を終えて、リゾート気分の宇宙旅行を満喫していた。
宇宙に出ると時間はあってないに等しい。浦島太郎症候群に容易に陥る。
瞬間が1日に、一月にさらには一年数年にもなり、その逆にもなる。
太郎はたった一人の相棒のAIを乙姫と呼んでいた。
任務遂行には欠かすことのできない相棒で、二人で多くの難問を処理した。
帰路に着いても何かと楽しませてくれる乙姫、何不自由のない日常が続いていた。
ところで地球時間では帰路に着いてどれくらい経ってるんだ?ふと太郎が聞いた。
知らない方がいいよ。だって楽しい旅じゃない?乙姫が答えた。
太郎は微かに気持ちが揺れた、なんだろうこの感じは?
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