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たこ天村村長より 「故郷への道」
たこ天2025は、7月12日から14日の3日間で開催されます。先行予約も始まっています。たこ天村村長からは、久しぶりのたよりが届きました。
故郷への道
“Take Me Home, Country Road” 知っているか。
幻の父。やっと同じ屋根の下に暮らした6ヶ月。怒られ、怒るばかりのうちに死んでしまった。My Way、自分の道を歩き始めて壁にぶつかるばかり。またもや怒ってばかりの寒海は、何人もの親父に会った。スペイン人の親父に始まり、アメリカは西海岸の親父、ニューヨークの親父。そのニューヨークの我が道は詰まってばかり。もうやめた、もうやめた、と自分に怒り、怒るたびに自分の道はこれしかないことを思い知った。ニューヨーク大学ベルビュー病院では、がむしゃらに同期生に怒りをぶつけていた。それを何も言わずに見続けてくれたコース長がいた。それがニューヨークの親父だ。どう評価されているのかもわからなかった。修了書をもらって日本に帰った。そのままがむしゃらを続けていた。何年かを経て、アメリカ精神医学会に来い、と連絡が来た。いきなりアメリカ、ヨーロッパの代表が並ぶ壇上の席につかされた。互いにMy Wayをぶつけることになった。ニューヨーク親父はまだ自分を見続けていてくれたのかと、その時初めて分かった。それが卒業式だったのか、終わった時、親父は、“Sir”と呼んでくれた。決して専門家として一人前とは思っていなかった寒海。ひたすら大きくなりたいと思っていただけだった。
その後いきなり、旅をするぞ、と親父の愛車、四輪駆動のトラックを走らせ、二人で西へ向かった。古きアメリカの中心地、ウェスト・ヴァージニアを目指し、運転を交代しながら互いのMy Wayを交錯させた。プリンストン出の超エリート精神分析医と、不良になり損ねた極東の青臭い助教授。何が引力なのか。雪が光るブルーリッジの山々を遠くに、フリーウェイの足下を流れるシェナンドー・リヴァーが、言いたいことを言い合う広大な空間を作ってくれた。互いの出自と生き様が、二人を相棒にし、Ed-Hideの空間に浮かび上がった。着いたところは、シェナンドー川が開けた山沿いの寒村。坑夫だった相棒の親父さんが建てた小さなコテージ。彼の生家がそこにあった。
「たこ天村に行こう」、花井親父が歌い始めた。
たこ天村へのカントリーロードは切り開くことから始める。やって来なよ。たこ天村の源流があるところへ今年のたこ天村がある。もう村長は、そこで待っている。誰がやってくるのか。花井親父の相棒は何人来るのか。楽しみだね!
“Country roads, take me home”🎵 🎶 カントリーロード 故郷へ連れて行け
君の居るべきところ 陽射しも月影も君を照らす 母なる大地のたこ天村
“Take me home, country roads To the place I belong”♪
(” ”内は、作詞作曲:John Denver(1971)Take me home, Country Roadsからの引用)
いろいろあるカントリーロードを探し当て、自分のカントリーロードを辿って来い。花井親父の「行こうぜ」が響けば、旅が始まる。自分のいるべきところへ行け!
たこ天村の源流で待っとる 村長 寒海幻蔵