PAS 理論による心理療法過程の展開力動を理論的に学んでいく。講義と講義に基づいたディスカッションを通じて、概念定義を明確化し、各位相のプロセス課題の理解に基づくセラピストの仕事に関して理解を深める。心理療法過程論総論によって全体の地図を押さえ、心的安全空間としての心理療法装置とその構成要素を確認した上で、心理療法起動過程論と初期過程力動を理解する。
PAS 理論による心理療法過程の展開力動を理論的に学んでいく。講義と講義に基づいたディスカッションを通じて、概念定義を明確化し、各位相のプロセス課題の理解に基づくセラピストの仕事に関して理解を深める。心理療法過程論Iに引き続き、中核過程力動から終結過程力動を理解することが目的である。さらに、心理療法過程全般を通じて意味があるケースマネジメントの基礎についても学ぶ。
テキスト『精神分析的システムズ心理療法―人は変われるー』第 5 章「発達の力」に描かれる発達過程の臨床的な事象の基盤となる精神分析的理論を押さえることを目的とする。具体的には、Freud, S. の精神性的発達論と Klein, M. の対象関係論の基本概念を確認した上で、Mahler, M. の分離−個体化理論の概説を踏まえ、病態水準としての人格構造論の基盤となるKernberg, O. F. の精神分析的対象関係論の理解を目的とする。